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DENON SX1 LIMITED EDITION 試聴記


2月8日(土)に行いましたDENONの PMA-SX1LimitedとDCD-SX1Limited試聴会は満員御礼で立ち見が出るほどの盛況で、この製品の注目度の高さに驚いた次第でありました。前日にデモ機が届いて、翌日のイベントに向けて会場作りをしてセッティングを詰めていく中で、オリジナルのSX1と後継モデルのSX1Limitedの違いをじっくりと聴かせていただきました。(うっかり写真を撮るのを忘れてしまいました!)

まず外観はほぼ同じで、SX1Limited Editionはフロント右下にLimited Editionのバッジが付いています。更にオリジナルSX1にはフロントパネル上部に型番が印刷されていましたが、SX1Limited Editionは型番の印刷も刻印もありません。それ以外は全くの瓜二つで新鮮味はありませんでした。しかしそのサウンドは外観とは違ってかなりの進化を遂げていました。

まず第一にSX1Limited Editionの成り立ちからご紹介しますと、母体はオリジナルSX1で、それを基にサウンドマネージャーの山内慎一氏が研究開発用に内部パーツを変更して可能性を探っていた実験機という扱いでした。その実験機の出来が思いのほか良くて次世代モデルとして製品化にゴーサインが出たとことで、実験機から新製品として仕上がるまで4年の歳月を費やしたとのことです。内部パーツの変更は400点にも及び、トッププレートとフットには超々ジュラルミン(A7075)を採用して飛躍的なクオリティアップが図られました。山内氏が掲げたサウンドフィロソフィはVivid&Spacious (色彩豊かで広がりのある広大な音)という言葉で表現していますが、なるほど鮮やかでコクのある音で上下左右そして奥行感のあるサウンドステージは感じることができました。

カスタムコンデンサーをはじめとする内部パーツの充実もさることながら、トッププレートとフットに採用した超々ジュラルミンはVividという要素には欠かせない素材だろうと思います。私も超々ジュラルミン素材のスパイクプレートやレコードスタビライザーを使っておりますが、彫りが深くて見通しの良い音が楽しめます。(余談になりますがこの素材は昭和11年に日本の住友金属工業が開発をして、軽量で硬いのが特徴で第2次世界大戦でゼロ戦の翼の素材として使われておりました。)山内氏も様々な素材を試す中でコスト的には高くつくがこれしかないとの思いで決断をしたようです。
さて実際の試聴ですが、SX1との違いは予想以上にありました。Limited Editionは音の見通しが良く、立体的な音場空間が再現されます。また音の透明度も高くクリアな印象があります。音の粒立ちが格段に良くなり、音楽空間が浄化されて響きも豊かになりました。それに比べると前作のSX1はどこかゆるくてぬるくてよどみがある感じがしてしまいます。価格だけでみると「ずいぶん高くなったなあ」という印象でしたがこうして直接比較をしてみると、なるほど価格相応の差があることが十分認識できました。現在SX1シリーズをお使いのお客様は何かと気になると思いますが、かなりのクオリティアップが期待できます。またお買い換えご希望の方は下取り機種の特別査定をいたしますのでお問い合わせ下さいませ。