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PRIMARE 15シリーズ 新登場!


北欧の国スウェーデンのオーディオブランドPRIMAREより、コンパクトでありながら高い技術力と質感で魅了するネットワーク・プリメインアンプ、I 15 PRISMAが発売になりました。当店も早速展示をいたしました。
W350 × D329 × H73 mmのコンパクトサイズで、6.4kgの重量はずっしりと重さを感じます。価格は250,000円とリーズナブルです。フロントパネルには4つのボタンと中央のディスプレイしかありません。しかもアルミヘアライン仕上げの厚手のパネルと有機ELディスプレイの緻密な表示が高い質感を醸し出しております。
すでに、欧州のなかでも評価の高いメディアによって創設されたEISAという団体によって選定され、いまや欧州で最も権威ある賞として知られている、EISA Award 2018-2019のアンプ部門を受賞しております。

このアンプの最大の特徴は、PRISMAと名付けられたネットワークプレーヤー機能が搭載されていることです。DACチップには旭化成のAK4490EQを採用してS/N比120dBを達成しております。対応サンプリング周波数はネットワークプレーヤー(DSD5.6MHz,192kHz/24bit)と USB-DAC (DSD11.2MHz,768kHz/32bit)と広範囲に対応します。また専用に開発されたアプリPRISMAは非常に完成度が高く、使いやすい仕上がりとなっています。ただし、このアプリの操作にはiPadか7インチ以上のAndroidタブレットが必要です。iPhoneやスマートフォン各種には対応していませんのでご注意ください。

他にもスイッチング電源やクラスD増幅で、発熱量も少なく効率の良い増幅回路となっております。出力は60W+60W(8Ω)、100W+100W(4Ω)と大出力とは言えませんが、Monitor Audio STUDIOを鳴らすくらいの駆動力は十分あります。しかもこのサイズで、この価格で、この表現力。そして無駄をそぎ落としたシンプルなデザインと質感。正に所有欲をくすぐられる製品です。なおフロントパネルの色はブラックかチタンの2色が選べます。これはフロントパネルだけの色の違いで、天板及びサイドはブラックとなります。どちらもシンプルで機能的な、いわゆるスカンジナビアデザインで大変魅力的です。
早速、Monitor AudioのSTUDIOと組み合わせて鳴らしてみました。当然、当店のリファレンスの組み合わせ(Accuphase C-3850+A75とB&W 803D3)に匹敵するサウンドは望むべくもありませんが、一般家庭のリスニングスペースでのパフォーマンスとしてはすこぶる上出来だと思います。音質的にも過度の表現のないウェルバランスの音楽が楽しめます。STUDIOのPMDツイーターが奏でるクセのない伸びやかな高域が心地よいです。こうして聴いてみると、最近のクラスDアンプは非常に進化しているなあという印象が強いですね。
最近のオーディオ製品はハイエンド化が著しく、一般庶民には手の届かないものが多くなってしまいましたが、このI 15 PRISMAとSTUDIOはあらゆる意味でバランスの取れた優れた製品だと思います。

このPRIMARE 15シリーズは、ネットワーク・プリメインアンプのほかに、CD 15 PRISMA(定価250,000円)というネットワーク・CDプレーヤーも発売になっております。サイズはI 15 PRISMAと同一で、PRISMAと名付けられた通り同様のネットワークプレーヤーモジュールを搭載しています。ドライブメカはPHILIPS社のSlot Load Disc Driveというスロットインメカニズムで、車載用のメカだそうです。この本体サイズではトレイ式メカの選択は難しかったのでしょう。DACチップはI 15 PRISMAと同様、旭化成AKM4490EQを採用しています。

この2つの組み合わせでは、ネットワークプレーヤーモジュールがダブってしまいます。そこでI 15 PRISMAからこのモジュールを外して、アナログ入力3系統とMMカートリッジ対応のPHONO入力を増設したI 15 ANALOG+MM Phono Stage (定価200,000円)という製品が、5月か6月頃に発売になります。サイズは共通ですので、これを選択すればレコードも聴くこともできて、機能の重複も避けられます。

また本国のウェブサイトでは、DD 15というCDトランスポートが製品化されています。輸入代理店のナスペックの話では、日本国内ではCDトランスポートの需要が未知数のため、正式なラインナップには加えず、オーダーという形でのお取り寄せは可能だとのことです。価格はまだ正式に決まっていないようです。同じ形でR 15 というMM/MCフォノイコライザーアンプもラインナップしています。
個人的にはこのフォノイコライザーアンプに興味がありますね。価格によりますがこのサイズと質感のフォノイコライザーアンプは需要がありそうに思います。

先程も述べましたように最近のオーディオ製品は、趣味性を追求するあまりに高級品化がすすんでおり、サイズや重量も大型化してきております。しかし国内でのオーディオファイルの年齢は確実に高齢化しており、大きくて重たいものはセッティングするのも大変ですし、仮に販売店にてセッティングしてもらうとしてもその販売員も高齢化しているという現状を考えれば、一部のハイエンドマニアを除いては人生の終盤に向けて(オーディオだけでなく)ダウンサイジング化やいわゆる「断捨離」を進めていこうかという考えに至るのは自然の成り行きかと思います。そうした中でこの製品はサイズとクオリティと価格のバランスが整った優秀な作品であると評価できると思います。

またこれからオーディオを始めようかと考えている若い方にも、サイズ感もよく、それでいて一定のクオリティを保ったこれらの製品は大変いい選択になろうかと思います。最近はヘッドフォンで音楽を楽しまれている方も多いと思いますが、音量の上げ過ぎに注意しないと難聴になるケースが増えています。やはり部屋の中では自然な音場感が得られるスピーカーでの再生がお勧めです。当店ではこの組み合わせでの試聴もできますので、お気に入りの音源をお持ちいただいてのご試聴をお待ちいたしております。

最後にお知らせです。来たる4月20日(土)に、このPRIMARE 15シリーズとMonitor AudioのSTUDIOでの組み合わせによる試聴会イベントを開催いたします。再生音楽の可能性を探ったハイエンドオーディオのイベントとは趣を異にして、より現実的な組み合わせによる試聴会ですが、「あらゆる意味でバランスの取れた優れた製品」という意味合いがより理解していただけるものと確信いたしております。ご期待ください。
詳しいご案内はニュース&イベント情報をご覧ください。