Accuphase P-7500 試聴記
アキュフェーズのAB級ステレオパワーアンプの新製品、P-7500のデモ機が入荷してきました。
2015年発売のP-7300(税別1,200,000円)の後継モデルになります。価格は税別価格が1,350,000円と、若干値上がり幅が多くなって15万円のアップとなりました。前作との違いは、まず一つが出力です。P-7300は125W/ch(8Ω)、250W/ch(4Ω)、500W/ch(2Ω)でしたがP-7500は300W/ch(8Ω)、600W/ch(4Ω)、900W/ch(2Ω)と大幅にアップしています。高効率化された電源トランスやフィルターコンデンサーの容量アップ(56,000μF→60,000μF)等により実現されました。もう一つは高S/N化です。P-7500は前作の125㏈から130㏈へと5㏈もアップしています。カタログによると、雑音指数の優れた信号入力部に、12.6倍という高いゲインを割り当てることによって、ノイズレベルを従来モデルより11%改善しているとのことです。そのせいか、ずいぶんと明るく爽やかな音になったと感じました。店頭にあるA級パワーアンプのA-75と比べてもそのフレッシュなサウンドは魅力的に聴こえます。A-75はA級動作らしい陰影の深い、音の輪郭のカドをうまく削った「大人の音」という印象ですが、P-7500はまるで演奏者の年齢が若返ったかのような「勢いと若さ」を感じます。
2015年発売のP-7300(税別1,200,000円)の後継モデルになります。価格は税別価格が1,350,000円と、若干値上がり幅が多くなって15万円のアップとなりました。前作との違いは、まず一つが出力です。P-7300は125W/ch(8Ω)、250W/ch(4Ω)、500W/ch(2Ω)でしたがP-7500は300W/ch(8Ω)、600W/ch(4Ω)、900W/ch(2Ω)と大幅にアップしています。高効率化された電源トランスやフィルターコンデンサーの容量アップ(56,000μF→60,000μF)等により実現されました。もう一つは高S/N化です。P-7500は前作の125㏈から130㏈へと5㏈もアップしています。カタログによると、雑音指数の優れた信号入力部に、12.6倍という高いゲインを割り当てることによって、ノイズレベルを従来モデルより11%改善しているとのことです。そのせいか、ずいぶんと明るく爽やかな音になったと感じました。店頭にあるA級パワーアンプのA-75と比べてもそのフレッシュなサウンドは魅力的に聴こえます。A-75はA級動作らしい陰影の深い、音の輪郭のカドをうまく削った「大人の音」という印象ですが、P-7500はまるで演奏者の年齢が若返ったかのような「勢いと若さ」を感じます。
当店のリファレンススピーカーもB&W 802D4に替わって、よりノイズレスな環境になったこともあって、この音色の違いにはちょっと驚きました。そこで再生される世界は現代のオーディオシステムが奏でる最先端のサウンドのような気がしました。
最近のプリメインアンプも含めたアキュフェーズアンプのA級とAB級の音色の違いは、大体申し述べたような違いがありますが、このパワーアンプ比較はその違いがより一層はっきり出たような気がします。しかしこれだけはっきりと個性が分かれたほうが、ユーザーにとっては選択に迷いがなくなるのではないかと思います。アキュフェーズの場合、価格帯が同じであればクオリティはほぼ同じで、あとは音色の違いだけですので、ご自身の好みとスピーカーとの相性で判断されれば良いかと思います。
あとはリスニング環境によって、より音量を上げられる環境か否かで再生音量の上限が決まります。よりパワーが必要であればAB級アンプを、音量はさほど上げられないが質の高いまろやかなサウンドを求めるならばA級アンプを選択ということになるのかも知れません。このあたりはリスナーの感覚と嗜好性によって変わってくるものでもあります。しかし日本の一般家庭ではハイパワーでガンガン鳴らすなどというのはなかなか難しいと思いますので、限られた環境の中で如何にうまく鳴らすかというのが最大のポイントになります。音量の大小にかかわらずバランスのいいサウンドを目指したいものですね。
最近のプリメインアンプも含めたアキュフェーズアンプのA級とAB級の音色の違いは、大体申し述べたような違いがありますが、このパワーアンプ比較はその違いがより一層はっきり出たような気がします。しかしこれだけはっきりと個性が分かれたほうが、ユーザーにとっては選択に迷いがなくなるのではないかと思います。アキュフェーズの場合、価格帯が同じであればクオリティはほぼ同じで、あとは音色の違いだけですので、ご自身の好みとスピーカーとの相性で判断されれば良いかと思います。
あとはリスニング環境によって、より音量を上げられる環境か否かで再生音量の上限が決まります。よりパワーが必要であればAB級アンプを、音量はさほど上げられないが質の高いまろやかなサウンドを求めるならばA級アンプを選択ということになるのかも知れません。このあたりはリスナーの感覚と嗜好性によって変わってくるものでもあります。しかし日本の一般家庭ではハイパワーでガンガン鳴らすなどというのはなかなか難しいと思いますので、限られた環境の中で如何にうまく鳴らすかというのが最大のポイントになります。音量の大小にかかわらずバランスのいいサウンドを目指したいものですね。