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Accuphase P-7300


P-7300

A-70

C-2850と一緒にパワーアンプのP-7300も借りましたので、当店常設展示のA-70との比較試聴を行ないました。
左側がP-7300で右側がA-70です。P-7300はうっかり写真を撮るのを忘れてしまいましたので、昨年のインターナショナルオーディオショーのアキュフェーズブースの写真です。
P-7300はアキュフェーズのAB級ステレオパワーアンプの最上位モデルで、A-70はA級ステレオパワーアンプの最上位モデルとなります。主な外観の違いはメーターで、P-7300は大型の針式メーターであるのに対してA-70のメーターがデジタル表示とバーグラフになっています。価格はP-7300の1,200,000円に対してA-70の1,100,000 円の100,000円安。重量はP-7300の48.6㎏に対してA-70の44.3㎏と5kgほど軽くなっています。手に持った時の感触は、P-7300が随分重く感じます。いわゆる「腰にくる」ってやつですね。オーディオ販売員は腰が丈夫でなければ体がもちません・・・。(笑)
さて肝心の音質ですが、これは完全に好みの問題ですね。ひとつ確実に言えることはクオリティの差は全く感じませんでした。違いは音楽の表現の仕方という気がします。

P-7300は若々しく元気ハツラツの音です。お酒の感覚でいえば辛口で熱燗よりは冷酒という感じです。今回試聴したディスクの中では、THURESOMEのCUBIC MAGICというアルバムが良かったですね。このグループはピアノとギターとヴォーカルのトリオでヴォーカルは何とマリーンです。このディスクはDSD録音の一発録りで鮮度感抜群の優秀録音盤です。このヌケの良いサウンドがP-7300のキャラクターとマッチして非常に気持ち良く聴けました。また、COUNT BASIEのBasie is Backもブラスのブリリアントな輝きやライブ録音らしいホール感などが良く出ていました。

A-70はA級アンプらしい角が上手く落ちた滑らかで濃厚な音が楽しめます。お酒でいえばやや甘口でぬるめの熱燗で頂きたいといった感じです。A-70の真骨頂はクラシックとヴォーカルで、YO-YO-MAのSIMPLY BAROQUE Ⅱはヨー・ヨー・マが弾くバロックチェロが繊細で可憐な響きを楽しめます。またヴォーカルはAccuphase AD-2850のところでも紹介しましたウィリアムス浩子の MY ROOM side4のA Nightingale Sang In Berkeley Squareは正に絶品でした(今回はCDディスク)。ウィリアムス浩子さんがこの世界に入るきっかけとなったというこの美しい曲に、ウィリアムス浩子さんのこの曲にかける思いと情熱が伝わってきます。端正で艶やかなヴォーカルと馬場孝喜さんのギターの響きがなんとも心地よく、何回でも聴いていたくなる美しい世界でした。                               ( 記 遍照 )