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TRIODE MUSASHI 展示いたしました


トライオードの新作プリメインアンプMUSASHI(武蔵)を展示いたしました。

トライオードというと真空管アンプメーカーで価格的には入門者~中級者向けの製品を製造しておりました。しかし今年で創設25周年を迎えるにあたって記念碑的存在となる製品を作ろうということで、出力管にKT150を使ったプリメインアンプをリリースいたしました。製品名のMUSASHI(武蔵)はトライオードの本拠地である埼玉県の古代の地名からの出典とのことでした。(どうやら7世紀ころには武蔵国として存在していたようです。なお戦艦の武蔵とは関係ないとのでした。)
従来のトライオード製品と一線を画するかのように、黒いトランスカバーに漢字で「武蔵」のロゴの入ったデザインはかなり個性的ですが、海外では非常に受けているようです。漢字は日本文化の象徴ですからね。海外では評価されるのでしょう。

もう一つ目を引くのは、真空管保護のボンネットを外した時に目に入る美しいステンレスシャーシです。往年の傑作パワーアンプのmcIntosh MC275をほうふつとさせるシルバーとブラックのコントラストです。

KT150はAB級プッシュプルで100W+100W(8Ω)の出力をギャランティします。
KT150の良さを発揮するために、トランスもかなり大型のトロイダルトランスを用意して十分な電源供給能力を確保しております。重量も約34.5㎏となかなかずっしりとくる重さです。どうしてもトランスの重量が大きくなりますので、持ち上げるときはトランス側を手前にしないと持ちにくくなります。
入力系統はライン入力が4系統とPHONO(MM)が1系統です。またパワーアンプとして使えるようにPOWER INがあります。このアンプがいかにパワーアンプ部を重視しているかがわかります。

まずCDを聴いてみました。CDプレーヤーはESOTERIC K-05Xs、スピーカーはMonitor AudioのPL-200Ⅱです。
一番印象に残るのが、「音の太さ」と「力強さ」です。これはKT-150が持っている素性でもありますが、どのジャンルの音楽を聴いても力強いエネルギッシュなサウンドに圧倒されます。真空管アンプというと音が柔らかくて、優しい音という印象が多いと思いますが、このMUSASHIは骨太でダイナミックな男性的な音です。それでいて音の角は取れていてキツイ印象はありません。別の表現をすると音楽が濃い感じがします。
次にアナログレコードをかけてみました。MCカートリッジに対応していないのでGOLDRINGのMMカートリッジE3(18,500円)で聴いてみました。アナログプレーヤーはROKSANのRADIUS 7です。元々このカートリッジはコストパフォーマンスが高く結構いい感じで鳴るのですが、やはり骨太で力強い音でした。ROKSANの魅力と相まってアナログらしい濃厚なサウンドが楽しめました。

そこで今度はスピーカーをB&W 803D3に替えてみました。このスピーカーの特徴である、解像度が高く冷静で分析的な鳴り方が、情熱的で熱いサウンドに変化しました。色々聴いてみると低域の押し出しが強く、それが音楽全体の安定感につながっていることが分かります。もともと803D3は鳴らすのが難しいスピーカーですが、最近の真空管アンプで、しかもプリメインアンプでここまで元気があって音楽を熱く再現できるものは少ないと思います。TRIODEの従来の製品は柔らかくて温度感はあるものの、音楽表現という意味では物足りないものがありましたが、このMUSASHIは高域のキメが細かく中低域は太くて厚い、真のハイエンド真空管プリメインアンプといえるでしょう。

なお、MUSASHIを年末までにご注文いただけると、プリドライバー段に使用している中国製12AX7/12AU7計4本をJJ製のものに換装するキャンペーンを行っております。ご購入を考えていらっしゃるお客様は年内がチャンスですのでお見逃しなく!

また、このMUSASHIと300BパラシングルプリメインアンプのTRZ-300Wの2機種は従来のTRIODE製品と違い「トライオードプレミアムショップ」のみでの販売となります。「トライオードプレミアムショップ」」は、展示をしていて試聴可能なお店であることと、インターネット通販を行わないことが条件になっています。当店は「トライオードプレミアムショップ」となっておりますので、ご試聴も自由にできますし安心してお求めいただくことができます。ご試聴をご希望の方は愛聴盤(CD、アナログレコード、USBメモリー等)をお持ちの上お越し下さいませ。