ISOTEK パワーコンディショナー
ISOTEK EVO3 AQUARIUS (¥270,000)
ISOTEK EVO3 SIGMAS (¥480,000)
今、巷で評判の電源コンディショナー、ISOTEKのEVO3 AQUARIUSとEVO3 SIGMASをテストしてみました。ISOTEKは2001年に誕生して、昨年8月より日本国内デビューした、イギリスの比較的新しいメーカーですが、市場での評価は上々で、じっくり聴いていてみたいと思っておりました。
クリーン電源ユニットは、多くの場合その機器を通すことによってノイズレベルは下がりますが音が鈍るというか躍動感がなくなる傾向がありますが、ISOTEKはそうしたデメリットを感じさせません。その秘密は特殊な高性能コアによる低抵抗のコイルと様々な高品位コンデンサーを組み合わせた「デルタフィルター」というフィルター回路にありそうです。そのデルタフィルターをコンセントごとに一つずつ組み込んで、確実にアイソレートしています。
EVO3 AQUARIUSは、定格出力電流5Aの低出力/前段機器用コンセントを4系統、16Aの高出力/パワーアンプ用コンセントを2系統装備しました。
パワーアンプ用の2出力は、20Aデルタフィルターを1段通って出力されます。CDプレイヤー・プリアンプ等の前段機器用のコンセントは、20Aデルタフィルター、10Aデルタフィルター、10Aデルタフィルターという3段のデルタフィルターを通って出力され、しかも3段目のフィルターは各出力コンセントごとに設けられて、相互干渉を徹底的に排除した構成になっています。また内部配線材には、テフロン被覆の銀メッキ無酸素銅線を採用しています。
EVO3 SIGMASは、定格出力電流10Aの低出力/前段機器用コンセントを4系統、16Aの高出力/パワーアンプ用コンセントを2系統装備しました。EVO3 AQUARIUSに比べ、コア・コイルなどフィルターパーツがグレードアップされており、パワーアンプ用出力のフィルターも20Aデルタフィルターの2段構成に強化し、パワーアンプ用出力のノイズレベルが著しく低下しています。 また前段機器用コンセントの電流容量が、EVO3 AQUARIUSの2倍に増強されています。その構成は20Aデルタフィルターと10Aデルタフィルターという2段構成になっております。内部配線材にはテフロン被覆の銀メッキPCOCCを投入し、プリント基板の銅箔には24金メッキを施すなど、配線材や回路基板もよりグレードアップされています。
さて肝心の音質ですが、巷の評価通りなかなかいいですね。音が鈍ったりエネルギー感がスポイルされることもありません。やはり「デルタフィルター」というものが非常に良くできているなあと思いました。しかもこのフィルターがそれぞれのコンセントに専属で付いているという万全な対策をとっています。良くできているといえばこのパネルフェースも独特のものを感じます。それもそのはず、ISOTEKのエンジニアであり創設者でもあるキース・マーティンは工業デザイナーでもあり、パネルフェースのデザインに並々ならぬものを感じ、この人のセンスの良さが現れていますね。
試聴はまずEVO3 AQUARIUSから。
試聴ディスクは、
クラシック ショパン 12の練習曲 作品10 江崎昌子(ピアノ)
ジャズ ベイシー・イズ・バック カウントベイシーオーケストラ
ヴォーカル マイ・ルームside4 ウィリアムス浩子 の3枚で行いました。
店で使っていたのはずいぶん昔のCSE H-66CL(通称弁当箱)+L-6ですが、さすがにこれは圧倒的でしたね。ノイズ感の無さと力強さには時代の進歩を感じました。また音数の多さにもビックリでした。
次にEVO3 SIGMASにチェンジ。AQUARIUSで驚いたノイズ感の無さでしたが、SIGMASは更に少ないですね。そして独特の音場感があります。音楽が濃いというか音に力強さを感じます。これってエネルギー感そのものですね。AQUARIUSよりも一段音楽の世界に近づけるような、そんな気がしました。
最後に高品位コンセントボックスのACOUSTIC RIVIVE RTP-6 Absoluteと AQUARIUSの比較試聴をしました。尚、RPT-6 Absoluteは電源ケーブルがオプションですので、ACOUSTIC RIVIVEのPOWER STANDARD TripleC-FMを使いました。この2つは28万円と27万円で価格的にほぼ同じで、RTP-6 Absoluteは素材を吟味して、EVO3 AQUARIUSはデルタフィルターを駆使してそれぞれクオリティをアップさせており、どのような違いが出るのか興味がありました。
RTP-6 Absoluteはさすがに純度が高く、いかにもオーディオマニアが感心しそうなハイクオリティな音が楽しめました。ACOUSTIC RIVIVEの「何も足さない、何も引かない」という理念を高次元で実現した素晴らしい音でした。 AQUARIUSはそこまでの緊張感を意識させず、音楽として統一感のとれた感じでした。またAQUARIUS(というかISOTEK)は独特の「うまみ成分」を持っており、演奏者のレベルが一段上がったような上手な演奏を聞かせてくれました。この2機種はリスナーの好みの分かれるところであろうと思いますが、どちらにしても電源廻りのグレードアップは素晴らしい効果を生み出すのは間違いありません。当店ではEVO3 SIGMASとACOUSTIC RIVIVE RTP-6 Absoluteは常設展示を致しますので、お店あるいはご自宅での比較試聴も可能ですので是非お試しください。 (記 遍照)
クリーン電源ユニットは、多くの場合その機器を通すことによってノイズレベルは下がりますが音が鈍るというか躍動感がなくなる傾向がありますが、ISOTEKはそうしたデメリットを感じさせません。その秘密は特殊な高性能コアによる低抵抗のコイルと様々な高品位コンデンサーを組み合わせた「デルタフィルター」というフィルター回路にありそうです。そのデルタフィルターをコンセントごとに一つずつ組み込んで、確実にアイソレートしています。
EVO3 AQUARIUSは、定格出力電流5Aの低出力/前段機器用コンセントを4系統、16Aの高出力/パワーアンプ用コンセントを2系統装備しました。
パワーアンプ用の2出力は、20Aデルタフィルターを1段通って出力されます。CDプレイヤー・プリアンプ等の前段機器用のコンセントは、20Aデルタフィルター、10Aデルタフィルター、10Aデルタフィルターという3段のデルタフィルターを通って出力され、しかも3段目のフィルターは各出力コンセントごとに設けられて、相互干渉を徹底的に排除した構成になっています。また内部配線材には、テフロン被覆の銀メッキ無酸素銅線を採用しています。
EVO3 SIGMASは、定格出力電流10Aの低出力/前段機器用コンセントを4系統、16Aの高出力/パワーアンプ用コンセントを2系統装備しました。EVO3 AQUARIUSに比べ、コア・コイルなどフィルターパーツがグレードアップされており、パワーアンプ用出力のフィルターも20Aデルタフィルターの2段構成に強化し、パワーアンプ用出力のノイズレベルが著しく低下しています。 また前段機器用コンセントの電流容量が、EVO3 AQUARIUSの2倍に増強されています。その構成は20Aデルタフィルターと10Aデルタフィルターという2段構成になっております。内部配線材にはテフロン被覆の銀メッキPCOCCを投入し、プリント基板の銅箔には24金メッキを施すなど、配線材や回路基板もよりグレードアップされています。
さて肝心の音質ですが、巷の評価通りなかなかいいですね。音が鈍ったりエネルギー感がスポイルされることもありません。やはり「デルタフィルター」というものが非常に良くできているなあと思いました。しかもこのフィルターがそれぞれのコンセントに専属で付いているという万全な対策をとっています。良くできているといえばこのパネルフェースも独特のものを感じます。それもそのはず、ISOTEKのエンジニアであり創設者でもあるキース・マーティンは工業デザイナーでもあり、パネルフェースのデザインに並々ならぬものを感じ、この人のセンスの良さが現れていますね。
試聴はまずEVO3 AQUARIUSから。
試聴ディスクは、
クラシック ショパン 12の練習曲 作品10 江崎昌子(ピアノ)
ジャズ ベイシー・イズ・バック カウントベイシーオーケストラ
ヴォーカル マイ・ルームside4 ウィリアムス浩子 の3枚で行いました。
店で使っていたのはずいぶん昔のCSE H-66CL(通称弁当箱)+L-6ですが、さすがにこれは圧倒的でしたね。ノイズ感の無さと力強さには時代の進歩を感じました。また音数の多さにもビックリでした。
次にEVO3 SIGMASにチェンジ。AQUARIUSで驚いたノイズ感の無さでしたが、SIGMASは更に少ないですね。そして独特の音場感があります。音楽が濃いというか音に力強さを感じます。これってエネルギー感そのものですね。AQUARIUSよりも一段音楽の世界に近づけるような、そんな気がしました。
最後に高品位コンセントボックスのACOUSTIC RIVIVE RTP-6 Absoluteと AQUARIUSの比較試聴をしました。尚、RPT-6 Absoluteは電源ケーブルがオプションですので、ACOUSTIC RIVIVEのPOWER STANDARD TripleC-FMを使いました。この2つは28万円と27万円で価格的にほぼ同じで、RTP-6 Absoluteは素材を吟味して、EVO3 AQUARIUSはデルタフィルターを駆使してそれぞれクオリティをアップさせており、どのような違いが出るのか興味がありました。
RTP-6 Absoluteはさすがに純度が高く、いかにもオーディオマニアが感心しそうなハイクオリティな音が楽しめました。ACOUSTIC RIVIVEの「何も足さない、何も引かない」という理念を高次元で実現した素晴らしい音でした。 AQUARIUSはそこまでの緊張感を意識させず、音楽として統一感のとれた感じでした。またAQUARIUS(というかISOTEK)は独特の「うまみ成分」を持っており、演奏者のレベルが一段上がったような上手な演奏を聞かせてくれました。この2機種はリスナーの好みの分かれるところであろうと思いますが、どちらにしても電源廻りのグレードアップは素晴らしい効果を生み出すのは間違いありません。当店ではEVO3 SIGMASとACOUSTIC RIVIVE RTP-6 Absoluteは常設展示を致しますので、お店あるいはご自宅での比較試聴も可能ですので是非お試しください。 (記 遍照)