TechDAS Insulation Base
以前、アナログレコード用のスタビライザー TechDAS Disc Stabilizer をご紹介しましたが、このTechDAS ブランドは他にも様々なオーディオアクセサリーを開発しています。
その中で私が「これはすごい!」と思ったものは Insulation Base というスパイクベースです。
ご存知の通りTechDASは超弩級アナログプレーヤーAir Fourceシリーズで一躍有名になりましたが、この製品の開発の中で様々な金属加工や異種金属の組み合わせ等のノウハウの蓄積があり、そこから数多くのオーディオアクセサリーが誕生しました。前述のDisc Stabilizerも驚きましたが、このInsulation Baseも「it’s a Magic ! 」と思わせるほどの激変でした。
このインシュレーターの素材は超々ジュラルミン(A7075)で、表面にDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施したものです。この超々ジュラルミンという素材、ちょっと調べましたら第二次世界大戦中の1937年に零戦のフレームに採用されたのが始まりのようです。この素材を使うことによって一機当たりの重量が30㎏も軽くなったとのことです。零戦の飛行性能・運動性能は優秀だったとの話をよく耳にしますが、この素材開発によるものだったんですね。日本で開発されたというのも非常に誇らしいです。
またDLCコーティングは金属表面にナノレベルの薄膜をつくることで、従来にない低摩耗係数の表面にすることができる技術とのことで、主に自動車のエンジン内部や駆動系のパーツ等に使われる技術のようです。特徴は耐摩耗性と高硬度で、オーディオ機器には高硬度というところがメリットで振動を抑えて響き方も変わってくると思います。その意味では超々ジュラルミン+DLCコーティングというのは最強の組み合わせなのかも知れません。
その中で私が「これはすごい!」と思ったものは Insulation Base というスパイクベースです。
ご存知の通りTechDASは超弩級アナログプレーヤーAir Fourceシリーズで一躍有名になりましたが、この製品の開発の中で様々な金属加工や異種金属の組み合わせ等のノウハウの蓄積があり、そこから数多くのオーディオアクセサリーが誕生しました。前述のDisc Stabilizerも驚きましたが、このInsulation Baseも「it’s a Magic ! 」と思わせるほどの激変でした。
このインシュレーターの素材は超々ジュラルミン(A7075)で、表面にDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施したものです。この超々ジュラルミンという素材、ちょっと調べましたら第二次世界大戦中の1937年に零戦のフレームに採用されたのが始まりのようです。この素材を使うことによって一機当たりの重量が30㎏も軽くなったとのことです。零戦の飛行性能・運動性能は優秀だったとの話をよく耳にしますが、この素材開発によるものだったんですね。日本で開発されたというのも非常に誇らしいです。
またDLCコーティングは金属表面にナノレベルの薄膜をつくることで、従来にない低摩耗係数の表面にすることができる技術とのことで、主に自動車のエンジン内部や駆動系のパーツ等に使われる技術のようです。特徴は耐摩耗性と高硬度で、オーディオ機器には高硬度というところがメリットで振動を抑えて響き方も変わってくると思います。その意味では超々ジュラルミン+DLCコーティングというのは最強の組み合わせなのかも知れません。
実は、私はTechDASのD-7 SupremeというD/Aコンバーターを使っておりまして、これのレッグは2個のトロイダルトランスの中心から落とした大型スパイクフットを含めた3点支持で、そのスパイクベースとして3個のInsulation Baseが付いていました。このスパイクベースを付けた時と外した時で音質が大きく変化して、このベースはタダものではないなと思っておりました。音のキレ味や見通しの良さ、低域の量感など明らかに向上しました。しかしこの商品、4個1組で158,000円とべらぼうに高くて、金額を考えればこれくらいのクオリティアップがあって当然という感じで、ある意味冷めた印象でした。
そうした「いい製品ではあるが価格が高くて」という位置づけの製品がなぜにこのブログに登場することになったかというと、㈱ステラの橋隅社長が「しばらく使ってみない?」と店にデモ機を送ってきたのが始まりでした。機材の足の下だけでなくスピーカーのインシュレーターとしても効果があるとの話を聞いて、デモ機の4個とウチの3個を持ってきて、スピーカーの下に3点支持で試してみました。使用スピーカーはELAC BS U5 SLIM という1ペア120,000円のブックシェルフスピーカーです。廉価版のスピーカーですが、同軸型2ウェイユニット+ウーハーの3ウェイ構成で、設計者はTAD等でハイエンドスピーカーを開発したアリスマエンジニアのアンドリュー・ジョーンズです。エンクロージャーの装飾を排した簡素な作りでコストを下げておりますが、音は価格を考えればなかなかのものです。
このスピーカーとスピーカースタンドの間に3点支持でセットしたら、いやはや音が激変しました。普通のスピーカーがハイエンドスピーカーに変身してしまいました。低域のヌケの良さと高域のキレの良さが素晴らしかったです。1セット120,000円のスピーカーに、その倍もするインシュレーターをあてがうというのは選択としてあり得ませんが、こんなインシュレーターで音が激変するのはある意味ショックでした。
そうした「いい製品ではあるが価格が高くて」という位置づけの製品がなぜにこのブログに登場することになったかというと、㈱ステラの橋隅社長が「しばらく使ってみない?」と店にデモ機を送ってきたのが始まりでした。機材の足の下だけでなくスピーカーのインシュレーターとしても効果があるとの話を聞いて、デモ機の4個とウチの3個を持ってきて、スピーカーの下に3点支持で試してみました。使用スピーカーはELAC BS U5 SLIM という1ペア120,000円のブックシェルフスピーカーです。廉価版のスピーカーですが、同軸型2ウェイユニット+ウーハーの3ウェイ構成で、設計者はTAD等でハイエンドスピーカーを開発したアリスマエンジニアのアンドリュー・ジョーンズです。エンクロージャーの装飾を排した簡素な作りでコストを下げておりますが、音は価格を考えればなかなかのものです。
このスピーカーとスピーカースタンドの間に3点支持でセットしたら、いやはや音が激変しました。普通のスピーカーがハイエンドスピーカーに変身してしまいました。低域のヌケの良さと高域のキレの良さが素晴らしかったです。1セット120,000円のスピーカーに、その倍もするインシュレーターをあてがうというのは選択としてあり得ませんが、こんなインシュレーターで音が激変するのはある意味ショックでした。
「これを自宅のスピーカーに使ったらどれほど変わるのだろうか?」という思いが強くなって、無謀にも自宅用に2セット導入してしまいました。自宅のスピーカーはFOSTEXのG-1302MG というトールボーイ型です。マンション住まいなので、床に不要な振動が伝わらないようにWellfoatのフローティングボードの上に載せています。ちなみにアンプはUESUGIメモリアルアンプのU.BROS-2011PとU.BROS-2011M、CDトランスポートはESOTERIC P-70VUにマスタークロックのG-02を接続しています。スピーカーの前に敷いているカーペットはKISO Acoustic(SHIZUKAブランド)のオーディオカーペットです。ペルシャじゅうたん並の値段がしますがルームアコースティックの製品として非常に優秀です。
注文した2セットのInsulation Baseが店に届きました。自宅で鳴らす前に、店のMONITOR AUDIO のPL-200Ⅱにセットしてみました。一番変化したのは響きの美しさでした。ピアノやバイオリン・チェロといった弦楽器の澄んだ響きがなんとも心地よく、音楽に聴き入ってしまいます。それとヴォーカルの口元が一層明確になり、各楽器の位置関係も手に取るようにわかります。低域も量感が増して全帯域のクオリティアップが実感できました。PL-200ⅡがB&Wの803D3に近づいた感じがしました。
さて自宅のスピーカーに装着してみました。装着前はフローティングボードの下に厚さ20mmほどの大理石ボードを敷いていましたが、それを敷いたままですとちょっと固い印象があったので外しました。やはり音は激変でした!印象はMONITOR AUDIO のPL-200Ⅱの時と同じでした。スピーカーのグレードが2ランクくらい上がった感じがします。このスピーカーもセットで50万円ほどですから、本体価格の6割ほどのインシュレーターということで不釣り合いな感じはしますが、音のクオリティは間違いなく上がりました。
オーディオの世界は好みの世界ですので、どれが正解というのはありませんが、こうした一点豪華主義的なチョイスもありかなと思った今回の試聴でした。 (記 遍照)
オーディオの世界は好みの世界ですので、どれが正解というのはありませんが、こうした一点豪華主義的なチョイスもありかなと思った今回の試聴でした。 (記 遍照)