ESOTERIC F-01 / F-02 試聴記
前作と比べると価格的に相当上がっていますが、前作からの一番の進化はプリアンプ部のようです。フラッグシッププリアンプのGrandioso C1Xで開発された数々の新しいテクノロジーをプリメインアンプの範疇の中に投入することで、セパレートプリアンプ並みのフルバランス・デュアルモノラル構成となったほか、3系統のES-LINK Analog入力が装備されました。これによりエソテリックのK/Nシリーズのデジタルプレーヤーとの電流伝送接続が可能となりました。前作の場合はオプションスロットに別売りのES-LINK Analogボードをビルトインする必要がありましたので、今回は格段の進歩になりました。
また今回のシリーズにはプリアンプのクオリティを決定づける、内蔵プリアンプ専用外部電源ユニットPS-01Fをオプションでご用意しました。今回のF-01/F-02専用の強化電源ユニットとなっております。価格は税込定価495,000円と中々の金額ですが、かなりのクオリティアップになると思われます。
また今回のシリーズにはプリアンプのクオリティを決定づける、内蔵プリアンプ専用外部電源ユニットPS-01Fをオプションでご用意しました。今回のF-01/F-02専用の強化電源ユニットとなっております。価格は税込定価495,000円と中々の金額ですが、かなりのクオリティアップになると思われます。
今回の2機種は外形寸法とフロントパネル、リアパネルの入出力端子等は共通のデザインで、外観のデザインで唯一違う点は上部のトップパネルの放熱グリルの色がF-01はシルバーなのに対してF-02はブラックという違いがあります。外形寸法は両機種とも同じで、重量はF-01が32.2㎏、F-02が32.4㎏という差があります。
操作ボタンの中で、電源ボタンが見当たらないので、あちこちいじっていたら、インプットボタンを長押しすると、ON/OFFできることを発見!
一度分かってしまえばどうってことはないですが、最初はちょっと戸惑ってしまいますね(笑)。よく見たら、リモコンには電源ボタンがありましたので、こちらを使った方が簡単ですね。
操作ボタンの中で、電源ボタンが見当たらないので、あちこちいじっていたら、インプットボタンを長押しすると、ON/OFFできることを発見!
一度分かってしまえばどうってことはないですが、最初はちょっと戸惑ってしまいますね(笑)。よく見たら、リモコンには電源ボタンがありましたので、こちらを使った方が簡単ですね。
さてここからは試聴です。
ソースはCD/SACDディスクで、ジャズ・クラシック・女性ヴォーカル等で聴きました。
F-01は純A級アンプのため、温度感のある濃厚なサウンドが印象的でした。ただ思った以上に発熱量が大きく、熱くなりますので、設置の際はボンネット上の空間をたっぷり空けることが必要になると思います。できればオーディオラックの上面で、アンプの上には何も置かない状態がベストの設置かと思います。
F-02の方はそこまで熱くならないので、ガラス扉付きのオーディオラックのなかでもそれほど問題はないと思いますが、アンプ上面の空間は空けてあげるに越したことはありません。しかしこのクラスのハイグレードアンプの場合は上下・左右を棚板で囲まれたラックよりは上下方向は金属ポールで構成されたラックのほうが、熱の逃げ場もあって開放的な音も楽しめると思います。音色的にはF-01に比べて、幾分あっさりしたサウンドのように感じました。このあたりはそれぞれのユーザーの音色的好みと、ドライブするスピーカーとの相性などによって好みは分かれるところかと思います。
➀Eva Cassidy 「 What a Wonderful World 」
滑らかなヴォーカルが印象的でした。やはりF-01は温度感が高く、極上なサウンドが楽しめました。
➁Diana Krall 「 The Girl in the Room 」
ベースの深みが印象的でした。ヴォーカルの定位が素晴らしく、音場空間の緻密さを実感しました。
➂ベートーヴェン 交響曲第6番 「田園」
のどかな田園風景が目に浮かぶような美しいサウンドで、音場の広がりを感じました。
➃シェラザード
空間の広がりがキレイで、宇宙空間に誘うかのような幻想的なサウンドが楽しめました。
➄JAZZ at the Pawnshop 2
スウェーデン、ストックホルムのジャズクラブ「スタンペン」で録音されたジャズ録音の名盤。
ジャズクラブ独特のライブ空間がリアルに広がる優秀録音という印象でした。
➅The Higher You Rise
軽快なジャズサウンドで、タイトなベースが印象的で心地良かったです。
ソースはCD/SACDディスクで、ジャズ・クラシック・女性ヴォーカル等で聴きました。
F-01は純A級アンプのため、温度感のある濃厚なサウンドが印象的でした。ただ思った以上に発熱量が大きく、熱くなりますので、設置の際はボンネット上の空間をたっぷり空けることが必要になると思います。できればオーディオラックの上面で、アンプの上には何も置かない状態がベストの設置かと思います。
F-02の方はそこまで熱くならないので、ガラス扉付きのオーディオラックのなかでもそれほど問題はないと思いますが、アンプ上面の空間は空けてあげるに越したことはありません。しかしこのクラスのハイグレードアンプの場合は上下・左右を棚板で囲まれたラックよりは上下方向は金属ポールで構成されたラックのほうが、熱の逃げ場もあって開放的な音も楽しめると思います。音色的にはF-01に比べて、幾分あっさりしたサウンドのように感じました。このあたりはそれぞれのユーザーの音色的好みと、ドライブするスピーカーとの相性などによって好みは分かれるところかと思います。
➀Eva Cassidy 「 What a Wonderful World 」
滑らかなヴォーカルが印象的でした。やはりF-01は温度感が高く、極上なサウンドが楽しめました。
➁Diana Krall 「 The Girl in the Room 」
ベースの深みが印象的でした。ヴォーカルの定位が素晴らしく、音場空間の緻密さを実感しました。
➂ベートーヴェン 交響曲第6番 「田園」
のどかな田園風景が目に浮かぶような美しいサウンドで、音場の広がりを感じました。
➃シェラザード
空間の広がりがキレイで、宇宙空間に誘うかのような幻想的なサウンドが楽しめました。
➄JAZZ at the Pawnshop 2
スウェーデン、ストックホルムのジャズクラブ「スタンペン」で録音されたジャズ録音の名盤。
ジャズクラブ独特のライブ空間がリアルに広がる優秀録音という印象でした。
➅The Higher You Rise
軽快なジャズサウンドで、タイトなベースが印象的で心地良かったです。
やはりプリメインアンプと言えども、200万円クラスともなると、なかなかしっかりしたサウンドを聴かせてくれるものだなと思い感心致しました。それにしても、先日発売になったmarantzのMODEL 10も税込みでほぼ250万円ということで、プリメインアンプも高級化の傾向にあるようですね。
海外製品を中心に、この高級化の傾向は続いているわけですが、いよいよ国内製品もその流れに飲み込まれそうな状況です。
オーディオは趣味の製品なので、それぞれ個人の主義主張と好みによって、選択の幅が広がるのはいいことだとは思いますが、初級・中級者向けの製品を充実させずに高級化に走るというのは如何なものかとは思います。そういう意味では初級・中級モデルの充実と高級品の開発はある程度並行して行う必要があると思います。ラインナップとして、それほど種類は必要ありませんが、技術開発の節目のタイミングで適時リニューアルできれば素晴らしいと思いますね。
これからもこうしたオーディオの世界が、一部の富裕層やマニアのためだけではなく、一般市民のささやかな趣味の一つとして、豊かな人生の良き伴侶となっていただければ有難く思います。
海外製品を中心に、この高級化の傾向は続いているわけですが、いよいよ国内製品もその流れに飲み込まれそうな状況です。
オーディオは趣味の製品なので、それぞれ個人の主義主張と好みによって、選択の幅が広がるのはいいことだとは思いますが、初級・中級者向けの製品を充実させずに高級化に走るというのは如何なものかとは思います。そういう意味では初級・中級モデルの充実と高級品の開発はある程度並行して行う必要があると思います。ラインナップとして、それほど種類は必要ありませんが、技術開発の節目のタイミングで適時リニューアルできれば素晴らしいと思いますね。
これからもこうしたオーディオの世界が、一部の富裕層やマニアのためだけではなく、一般市民のささやかな趣味の一つとして、豊かな人生の良き伴侶となっていただければ有難く思います。